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イントロダクション

自主映画界で異彩を放つ監督・堀井彩が描く”性春群像劇”

徹底した肉体描写で孤独な魂の彷徨を描き、水戸短編映像祭、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭、インディーズムービー・フェスティバルなどで波紋を投げかけた『忘れられない女』や、続く『東京女』『異形ノ恋』『泳げない女』で熱狂的な支持を集める若手監督・堀井彩(ほりいひかる)が、今作『窓辺のほんきーとんく』では、これまで同様、アメリカンニューシネマやヌーベルヴァーグ、ATG、ロマンポルノに影響を受けた肉体描写によって、人間の孤独や絶望、その果てにある希望を描き出す手法を用いつつ、社会からはみ出した大人たちの青春(性春)を温かく、どこか懐かしく、人間臭く描ききった。

また、キャスト陣には今後の活躍が期待される実力派・個性派が顔を揃え、勤務先の会社が倒産し路頭に迷う主人公・石井晃とトラウマを抱えたヒロイン・眞名水との不器用で剥き身の恋愛を、塚本晋也監督作品や『クローズZERO』(07)などに出演する傍ら、監督としても海外で高い評価を受ける辻岡正人と、AV界のトップアイドルでVシネマやTVドラマ(「嬢王」05)などにも活躍の場を広げる吉沢明歩が体当たりの演技で表現している。


そのほか、ストーリーをけん引する石井の先輩・村崎役にはハリウッド映画『SILK』や三池崇史監督作品で異彩を放ち続ける安藤彰則、8mmカメラ担当の峯田役には多くの自主映画作品において数々の印象的な役を演じてきたホリケン。、映画オタクの大学生・野村役には『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の個性派・椎葉智、イケメンだが女慣れしていないフリーターみちる役に『リアル鬼ごっこ』などの今野悠夫、ナイスバディだがどこか胡散臭いOL・多菜子役にグラビアアイドルとして絶大な人気を誇る神楽坂恵と、曲者俳優たちが脇を固め、物語を盛り上げる。

誰もがいつまでも夢見てられない〈現実〉を痛感しながら、捨て切れずに胸の奥にしまった大切な「宝物」に気づかせてくれる、そんな大人のための青春映画に仕上がっている。


New Cinema Crusaders
【New Cinema Crusaders】
New Cinema Crusaders = ニューシネマの改革運動者

邦画ブームと呼ばれて久しいが、大資本主義の中で生まれていく大型作品を横目に、 我々のようなインディーズ映画界に身を置くものにいったい何が可能なのか。

大型資本を投下しないと良い映画を製作することはできないのだろうか、 また、多額の宣伝費を使わないで多くの観客に見てもらうことは不可能なのだろうか。

本シリーズは、まだ商業デビューしていない作家監督たちの、まだ見ぬ才能の発掘をサポートし、そのステージを提供することにより、新たな感動を観客に提供できればと思っています。 Crusadersの語源と思われるCruciataはラテン語で十字軍という意味があります。その昔、十字軍が聖地エルサレムを奪回しようとしたように、我々は何を取り戻そうと言うでしょうか?我々にとってのエルサレムとは何なのでしょうか?その問いへの挑戦を始めたいと思っています。